ただの線画、されど線画!細部までこだわることが良いイラストへと繋がる証について

こんにちは、イラストレーターの森野 七緒子です。

ここはブログ併設型のイラスト依頼サイトとなっております、詳しくはホームにてご確認いただけます様お願いいたします。

今回は「線画の色」を変えることで与える印象がかなり変わってくることについて話したいと思います。

線画の色は基本はっきり見せる為にも黒一色などの単色がほとんどかと思われるのですが、線画の色味にも工夫を施す方達はたくさん見られます。

「黒」といっても「赤系の黒」や「黄色系の黒」などそのイラストの雰囲気に合わせることでぐっと印象が変わってきます。

私も昔、専門学校時代ではこのことを深く考えずどんな色味のイラストでも「ただの黒」という認識で線画描写してしまって指摘されました。

例えば下の2枚の絵は例なのですが、背景が青に対して「赤系の黒の線画」と「青系の黒の線画」のイラストになります。

赤系の黒の線画
青系の黒の線画

いやただの黒だよとなるかもしれませんが、これにエフェクト効果を加えるとこうなります。

赤系の黒の線画
青系の黒の線画

色味が違うというのが分かりますでしょうか?

ビビッドカラーではっきりとした色のイラストを手がける場合ではなく、影を付けたりする際には同系色の線画で制作した方がこうしたエフェクト効果を使う際により馴染んだ印象を与えられます。

このパッと見ただけでは分からないかもしれない細部までこだわることにより、イラストの印象をより良いモノへと変えていくことが出来るのです。

当方でも柔らかい印象の絵を描く際には線画の色を変えるようにしております。

例えばこちら。

黒一色の線画
それぞれの着色に合わせた色の線画

印象ががらりと変わりますよね。

食べ物や花などの小物は、主役として見せたいメインイラストとの対比をはっきりさせる為にもこのように線画の色を変えて目立ち過ぎてしまわないようにしております。

特に食べ物は柔らかい食感を引き出すことにも繋がることが出来ますので、非常に効果的だと思います。

美味しそう!って思ってもらえることが一番重要ですからね

エフェクト効果を使って影を付けたりするイラストでも同じです。

花束の線画を黒一色
花束それぞれの色に合わせた線画

柔らかい雰囲気がかなり引き立つようになりました。

こうしてイラスト全体のバランスを見ながら、線画の色を変更していくことにより、伝えたい雰囲気や印象を「明るく・柔らかく・はっきり・暗く」と様々なものへとより強固にしていくことが出来るのです。

線画の色はただの一色ではないことで与える雰囲気は何十通りにもなる、ということをご依頼の際へのご参考にしていただけましたら幸いです。

当方では一枚絵からカットイラストまでこだわったイラストをこれからも手がけてまいります。

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